偏官 -へんかん-

偏官へんかんが意味するもの

「へんかん」と読みます。公の資格や役職(官)に対して、極端(偏)な立場を取ると解釈することができます。つまり、役職などにはこだわらず、実力で地位を勝ち取るという意味があるのです。そのためには、行動も考えも大胆になる必要があります。ですから偏官には「野生」や「頭脳」といった意味もあるのです。

性質・性格

偏官の持つ野性的な性質がもたらしてくれるいい面は、行動力や前進力です。思い立ったら即行動、そして動きながら考えるという大胆さが出る傾向があります。男性的な闘争心に溢れ、「勝ちたい」という意欲がとても強くなると考えられるでしょう。また、自分の責任で行動していく性質を持つ星のため、責任感も強くなります。そのため、周りから頼られて、親分的なリーダーになることも多いのが特徴です。ただ一方で、じっくりと考えて計画や行動をするということは、この星からはあまり読み取れないでしょう。とにかく動くという性質から、やや大雑把になる傾向もあると言えます。しかし、偏官の持つ行動力や闘争心は、スポーツの世界などでは重要な性質となるでしょう。

運勢・運気

偏官がもたらす運気の特徴は、活発さです。全力疾走で獲物を追う肉食動物のように、機敏でスピードがある活発さが出てくるでしょう。ですから、じっとしていることに耐えられず、考えるよりもまずは行動をしたくなるという積極性が見えてくる運気です。そういった快活さが慕う人を集めるという時期でもあります。ただ一方で、肉食動物がパタリと走るのをやめるように、あっさりと諦める淡泊さが出てくるのも、1つの特徴です。偏官の運気では、あまりにもあっさりとしていて、諦めるタイミングが早くなるということも考えられるでしょう。あまりせっかちにならず、少し忍耐を意識してみるのも、この運気の活発さを生かすポイントとなると言えます。

四柱推命