建禄 -けんろく-

建禄けんろくが意味するもの

人生の中で、財産を得た時期を表しています。一国一城の主となり、安定して家庭を築いているという状態です。ここから転じて、安定や発展、地位、名声、独立を意味するようになりました。また、そういう状態での財運のよさや謙虚さも表します。

性質・性格

発展して安定したという建禄の運から、堂々とした性質が出てきます。何事にも動じることなく、自分の信念を持って行動するという傾向があるでしょう。感情的になることも少なく、どっしりと落ち着いているのが特徴です。ただし、周りを見下しているわけではありません。建禄は、さまざまな経験を経て安定している状態。ですから、いろいろなことを穏やかに受け止めるという柔軟さや温厚さもあると言えます。その中で、自分の考えをぶれずに持つことができるという性質だと言えるでしょう。だからこそ、選ぶ言葉や話し方にははっきりとした雰囲気が出てきます。また、「これは」と思えば強い意志を持って取り組む強さも特徴の1つです。さらに、人の能力を伸ばせるという性質も、建禄の安定感あってこそだと言えるでしょう。

運勢・運気

実力を育て、そして育てた実力を発揮している状態を表しています。人は人生の中で、さまざまな経験をするものです。建禄が巡ってきた時期には、あらゆる経験が実力となって現れてくると考えていいでしょう。過去の経験という種は、芽を出して花を咲かせ、建禄の時期に実っているととらえることができます。物事は安定、発展し、財運にも恵まれる時期だと言えます。また、そういう運気の中にあっても、謙虚さを忘れない時期でもあるでしょう。ですから、独立が成功するタイミングだと読むこともできます。一方、人生全体としては、前半と後半で運気のギャップが大きいのが特徴です。独立の運があるので、親の元に長居をすることは少ないと言えます。独立独歩で人生を進み、中年に入ってから運気の発展があるでしょう。ただし、桁外れの大きな財を望まないことが、発展の鍵となると言えます。