沐浴 -もくよく-
沐浴もくよくが意味するもの
生まれて初めての産湯に浸かっている状態を示しています。母親の胎内から新しい世界に出てきて、体をきれいにしているのです。ここから転じて、進学や就職、結婚など、人生の転換期に、心身ともに構えを一新する状態を示すようになりました。ただ、順調な転換とは限りません。
性質・性格
身も心も一新しようとする沐浴の運から、細やかにとてもよく気がつくという性質が出てきます。赤ちゃんの体を隅々まで洗うときに、指の間などまで丁寧に目を届かせるという姿のイメージだと言えるでしょう。つまり、自分自身のことよりも、周りや他人に対して丁寧さや細やかさが出てくるのです。「こうしてあげたらもっと赤ちゃんが心地いいだろうか?」と考えるように、沐浴からは、アイデアや企画力という性質ももたらされます。ただ、自分以外のことを細やかに考えるだけに、ストレスや不満が溜まりやすくなることもあるでしょう。その影響で、忍耐力や感情のコントロールに欠け、考えと行動が一致していないという印象を与えることもあります。しかし、忍耐の心を忘れなければ、素晴らしく発展し、協力者も多く集まる性質を持っていると言えます。
運勢・運気
生まれた赤ちゃんが産湯に浸かっている状態の運気です。これまでの環境などから、新しい環境へと移っていく。ちょうどその転換期にいることを表しています。新しい状況を目の前にすることは、同時に何かとの別れも意味すること。また、そういった状況では心が揺れることも多いものです。このことから沐浴が巡って来た時期は、失業や別れをもたらしたり、迷いや不安を生み出すという運気だと読むこともできます。ただ、心身を引き締め心機一転して進もうという意欲が、大きな力になるときだとも考えられるでしょう。一方、人生全体の運気としては、幼少の頃から気苦労が多く、老後は特に孤独になりやすい傾向があるでしょう。女性の場合には、夫を持つという縁が薄くなります。男性の場合は、仕事上のトラブルに注意が必要だと言えます。