死 -し-
死しが意味するもの
人の一生にたとえると、病気が進行していくとき。生命が休止状態に入っていく時期です。ここから転じて、制止や停滞、別離、不幸、不安定などを意味するようになりました。さらに、病気の進行の中で現れる勤勉さ、もしくは頑固さを意味することもあります。
性質・性格
病気が進行していく病の運から、無理をしないという性質が出てきます。また、病気の中で将来の見通しがつかない状態にある運から影響を受けて、決断力が小さいという傾向もあるでしょう。ただ、病の性質は、弱々しいというわけではありません。人生をまっとうして病という状態になっている時期、つまり、経験豊富な状態の運です。ですから、性質としても、非常に優秀な頭脳に恵まれると解釈できます。それだけに、プライドや自分の考えを信じる一徹さを含んでいるのです。この性質において大切なことは、取り越し苦労をやめることだと言えます。そこを意識すると、目上の引きたてや信頼を受けて、大きな成功をする。そういった可能性を十分に含んでいるのが、死の性質なのです。
運勢・運気
人生にたとえるならば、逝去や死去の段階という状態です。生命が終われば、自分の意志で動くことはできなくなります。そのため、運気としては、物事が滞る時期だと読むことがきるでしょう。また、死はそのまま、別れへとつながっていくもの。死が巡ってきたと時期には、何かとの別れも経験するかもしれません。しかし、そういう中で勤勉に何かを学ぼうとすることで、得るものが多くなる運気だと読むこともできます。一方で人生においては、自分の力を信じることが大切な運だと言えます。親兄弟、親類などを頼りにすると、発展が遅れる可能性があると言えるでしょう。また、出世傾向が強い運ではありません。あまり飛躍したことを考えず、穏やかに過ごすことも、この運を持った人が幸福に暮らす秘訣だと言えます。