【27】山雷頤 -さんらいい-

卦辞かじ

27山雷頤

トラブルに注意。発言にはくれぐれも気をつけ、何事にも用心深く、注意してとりかかりましょう。

山雷頤さんらいいの意味・成り立ち

山雷頤の「頤」は顎を意味します。また、2つの陽爻の間に陰爻が4つ挟まれている構成でできています。まるで、上の歯と下の歯を出した人の口の形に見えますが、これは口は災いのもとを暗示しています。言葉での失敗はもとより、食べ過ぎなど、口に関することに気をつけろという教えも含まれています。

解釈

口に関する全般に気をつけるように考えられているのが、この卦です。食べることには困らない運気にはありますが、その一方で奔放に振る舞いトラブルを起こしてしまう危険性を秘めています。何事も暴走し過ぎは怪我のもと。くれぐれも注意が必要と言えるでしょう。さらに、誰かの口車にまんまと引っ掛かってしまうとも解釈できます。念には念を入れ、おいしい話には飛びつかないほうがよい時期とも言えます。

六十四卦の意味