【60】水沢節 -すいたくせつ-

卦辞かじ

60水沢節

厳し過ぎず、甘すぎず。規則正しく生活しつつも、ゆとりを忘れないようにしましょう。

水沢節すいたくせつの意味・成り立ち

水沢節は「沢」の上に「水」が位置しています。水が多過ぎると洪水になり、少な過ぎると枯れ果ててしまうことから、適度な状態を保つことが大事だと説いていると考えられます。また、「節」は節制やけじめの意味。背伸びして欲張らず、節約や規則正しさなどの教えも含まれています。

解釈

無駄遣いや節食、節酒をうながしつつ、度を超さないようにと呼びかけているのがこの卦です。何事もやり過ぎはよくありません。節約もよいですが、家計を切り詰め過ぎると人間関係がギスギスしたり、心に余裕がなくなってしまことがあるでしょう。また、理想が高過ぎるようなことも、モチベーションが続かない原因になると言えるでしょう。何事もほどほどに、ストレスや重圧を感じない程度がよいと説いているのです。

六十四卦の意味