【62】雷山小過 -らいざんしょうか-

卦辞かじ

62雷山小過

自信過剰や高望みは不幸を招きます。慎ましく、身の丈以上のものは求めないようにしましょう。

雷山小過らいざんしょうかの意味・成り立ち

雷山小過の「小過」は陰の気が多いことを意味します。さらに、上卦が動くことを表す「雷」、下卦が止まることを表す「山」で構成されているこの卦は非常にバランスが悪いと考えられています。空回りが多く、願望達成も困難。すべてがそっぽを向いていることから、協力も得られにくい状態を暗示しています。

解釈

この卦が出ると、口先ばかりで実力が伴わない状態にあると考えられています。可能性が極めて高いので、大胆な挑戦などはよくありません。チャンスだと思ってもあえて見送り、スケジュールなどもぎっちり詰め込まないほうが安心と言えます。攻めるよりも、一歩引いて様子見の気持ちでいるほうがよいでしょう。ただし、礼儀をわきまえた謙虚な態度や、節約し慎ましく過ごすことは吉とされています。

六十四卦の意味