【28】乃東枯 -なつかれくさかるる-
乃東枯なつかれくさかるる
冬至の頃に芽を出した「靫草うつぼぐさ」が枯れていく頃です。この時季、夏の花が鮮やかに開花し、そちらに目を奪われることも多いもの。その中で枯れていく靫草は、独特の情緒を放っています。また靫草には、利尿作用や消炎作用があり、薬草としても使われました。
七十二候の季節
- 【1】東風解凍 -はるかぜこおりをとく-
- 【2】黄鶯睍睆 -おうこうけんかんす・うぐいすなく-
- 【3】魚上氷 -うおこおりをはいずる-
- 【4】土脉潤起 -つちのしょううるおいおこる-
- 【5】霞始靆 -かすみはじめてたなびく-
- 【6】草木萠動 -そうもくめばえいずる-
- 【7】蟄虫啓戸 -すごもりむしとをひらく-
- 【8】桃始笑 -ももはじめてさく-
- 【9】菜虫化蝶 -なむしちょうとなる-
- 【10】雀始巣 -すずめはじめてすくう-
- 【11】桜始開 -さくらはじめてひらく-
- 【12】雷乃発声 -かみなりすなわちこえをはっす-
- 【13】玄鳥至 -つばめきたる-
- 【14】鴻雁北 -こうがんかえる-
- 【15】虹始見 -にじはじめてあらわる-
- 【16】葭始生 -あしはじめてしょうず-
- 【17】霜止出苗 -しもやみてなえいずる-
- 【18】牡丹華 -ぼたんはなさく-
- 【19】蛙始鳴 -かわずはじめてなく-
- 【20】蚯蚓出 -みみずいずる-
- 【21】竹笋生 -たけのこしょうず-
- 【22】蚕起食桑 -かいこおきてくわをはむ-
- 【23】紅花栄 -べにばなさかう-
- 【24】麦秋至 -むぎのときいたる-
- 【25】螳螂生 -かまきりしょうず-
- 【26】腐草為蛍 -かれたるくさほたるとなる-
- 【27】梅子黄 -うめのみきなり-
- 【28】乃東枯 -なつかれくさかるる-
- 【29】菖蒲華 -あやめはなさく-
- 【30】半夏生 -はんげしょうず-
- 【31】温風至 -あつかぜいたる-
- 【32】蓮始開 -はすはじめてひらく-
- 【33】鷹乃学習 -たかすなわちたくしゅうす-
- 【34】桐始結花 -きりはじめてはなをむすぶ-
- 【35】土潤溽暑 -つちうるおうてむしあつし-
- 【36】大雨時行 -たいうときどきふる-
- 【37】涼風至 -すずかぜいたる-
- 【38】寒蝉鳴 -ひぐらしなく-
- 【39】蒙霧升降 -ふかききりまとう-
- 【40】綿柎開 -わたのはなしべひらく-
- 【41】天地始粛 -てんちはじめてさむし-
- 【42】禾乃登 -こくものすなわちみのる-
- 【43】草露白 -くさのつゆしろし-
- 【44】鶺鴒鳴 -せきれいなく-
- 【45】玄鳥去 -つばめさる-
- 【46】雷乃収声 -かみなりすなわちこえをおさむ-
- 【47】蟄虫坏戸 -むしかくれてとをふさぐ-
- 【48】水始涸 -みずはじめてかる-
- 【49】鴻雁来 -こうがんきたる-
- 【50】菊花開 -きくのはなひらく-
- 【51】蟋蟀在戸 -きりぎりすとにあり-
- 【52】霜始降 -しもはじめてふる-
- 【53】霎時施 -こさめときどきふる-
- 【54】楓蔦黄 -もみじつたきばむ-
- 【55】山茶始開 -つばきはじめてひらく-
- 【56】地始凍 -ちはじめてこおる-
- 【57】金盞香 -きんせんかさく-
- 【58】虹蔵不見 -にじかくれてみえず-
- 【59】朔風払葉 -きたかぜこのはをはらう-
- 【60】橘始黄 -たちばなはじめてきばむ-
- 【61】閉塞成冬 -そらさむくふゆとなる-
- 【62】熊蟄穴 -くまあなにこもる-
- 【63】鱖魚群 -さけのうおむらがる-
- 【64】乃東生 -なつかれくさしょうず-
- 【65】麋角解 -さわしかつのおる-
- 【66】雪下出麦 -ゆきわたりてむぎのびる-
- 【67】芹乃栄 -せりすなわちさかう-
- 【68】水泉動 -しみずあたたかをふくむ-
- 【69】雉始雊 -きじはじめてなく-
- 【70】款冬華 -ふきのはなさく-
- 【71】水沢腹堅 -さわみずこおりつめる-
- 【72】鶏始乳 -にわとりはじめてとやにつく-