タロットカードの歴史

タロットカードの歴史

タロットカードはもともと15世紀頃、カードゲームに使われていたものです。
このゲームは15世紀末から16世紀にかけて、イタリア、フランス、ドイツ、スイスへと広がっていきました。
現在でも、15世紀頃にイタリアで作られたタロットカードが残っており、これは現存するもっとも古いタロットカードだと言われています。
しかし19世紀後半になり、タロットカードはその特異性からフランスのオカルティズムや秘教主義と結びつきました。
それにより、ゲームツールとして扱われるよりも、神秘的なものとして見られることが多くなっていったのです。

黄金の夜明け団とウェイト版

タロットカードについて語られるとき、イギリスの「黄金の夜明け団」というオカルト結社との関連が挙げられることが多いと言えるでしょう。
いくつかの魔術結社の解釈により、タロットカードの地位は西洋魔術のツールとして確立されていきました。
現在多く使われているカードには、マルセイユタロット(17世紀にフランスで使われていたもの)がありますが、これと並ぶウェイト版(ライダー版)は「黄金の夜明け団」に所属していたアーサー・エドワード・ウェイトが結社の解釈に基づいてデザインしたものであり、これにより両者の関連が知られています。

トランプカードとタロット

タロットはトランプの元になったと言う説もあります。
これは、タロットの小アルカナが4つのスートに別れていること。そして、コートカードと数字のカードに別れているなど、類似点が多いからでしょう。
ですが、現存するタロットより古いトランプの資料が見つかっているため否定的な意見が多いようです。
『原始世界』という書物では、エジプト神秘学とタロットを結びつけた解釈が行われ、古代エジプトを起源とする説がありました。しかし、こちらも今では信憑性が低いと言われています。

タロット