[Ⅸ]隠者
[Ⅸ]隠者-THE HERMIT-
タロットデッキのうち大アルカナと呼ばれるカードのひとつ。
このカードに描かれているのは、錬金術の開祖・ヘルメストート(ヘルメス・トリスメギストス)がモチーフだと言われています。「愚者」のカードが当てのない放浪を象徴するのに対し、このカードは手に持っている灯りで道を照らしているのが特徴的です。この灯りは、「先人・賢人の導き」を象徴するとされています。精神性の成熟、賢者、目上の人物を示すカードです。
隠者の正位置
このカードが正位置に出た場合は、思慮、孤独、内省といった意味合いがあります。真実、結論という意味もありますから、正しい答えを導き出せると解釈してもよいでしょう。悩みごとや問題が解決すると受け止めることもできます。自分自身と向き合うことで、見えてくるものがあるという意味でもあると言えるでしょう。また先人・目上の人の助言・導きも意味します。もし質問に関連して想像できる人物がいそうな場合、その人を示すカードとも言えます。
隠者の逆位置
逆位置が出た場合は、秘密、愚痴、内気といった意味があります。どうしても気持ちがうちにこもってしまったり、消極的になるときです。劣等感を抱きやすく、自信をなくしてしまうとも言えるでしょう。意欲的になれず、思うように動けないとも読み取ることができます。引きこもってしまう、慎重になってしまって動けていないという状態を示すときもありますし、内省が足りないといった意味でも読むことができるでしょう。