[Ⅴ]教皇
[Ⅴ]教皇-THE HIEROPHANT-
タロットデッキのうち大アルカナと呼ばれるカードのひとつ。
このカードは、その名の通りローマ教皇がモチーフとなっています。カードに描かれているのは教皇が人々を祝福し、罪を許す場面です。これは「慈悲」の象徴だと言われており、温かみを感じさせるカードだと言えるでしょう。伝統的には、女教皇のカードと同じような構図で2本の柱が描かれます。ただ、教皇のカードに描かれる柱は女教皇の者とは違い、シンメトリカルとなっているのが特徴です。
教皇の正位置
このカードが正位置に出た場合は、優しさやぬくもり、包容力を表しています。また、共感を意味してもいるため、気持ちをわかってくれる人が現れると解釈してもよいでしょう。
心が温まるような嬉しい出来事も期待できます。うちにこもっていた心が外に向かい、周囲に対して優しくなれるという意味にも取れるでしょう。物事に余裕を持って進めていけるため、人望が集まる、と読むこともできます。
教皇の逆位置
逆位置が出た場合は、誤解や不安、反感という意味を表しています。悩みを抱えることになってしまったり、悲観的になってしまうという意味だとも取れるでしょう。視野が狭くなってしまうため、気持ちがうちにこもりやすいとも言えます。落ち着いて考えることができず、人の意見に耳を傾けることができません。もやもやしてしまい、誰かのアドバイスも素直に聞くことができないときだとも言えるでしょう。