第12ハウス
ハウスとは
「ハウス」とは、ホロスコープの円を12個に分けた部屋のようなものです。ハウスは領域・具体的な分野を表し、一般的に上昇点(ASC)を基軸に12個の部屋に分割されます。12室の分け方はいくつかの方法があり、占うものや知り得る情報、占者によってどれを使うかが変わってきます。ハウスの分割方法のうち有名なものとして「イコールハウス」「プラシーダスハウス」の2つがあげられるでしょう。ASCを基軸に30度ずつ分ける方法は「イコール・ハウス」というものです。一方「プラシーダス・ハウス」は、具体的な時間や場所なども加味し、緻密な計算を行い分割してくため、12個のハウスはその保有する角度にばらつきが出るように描かれます。
第12ハウスの意味するもの
第12ハウスは、その人の秘密や隠された心を表しています。ただ、これは何かをたくらんでいるというニュアンスではありません。その人が抱いている夢や過去、無意識など、あまり表に出ない部分をつかさどるハウスです。他には自己犠牲、聖性、社会奉仕やインスピレーションと言った、神秘性・奉仕精神を示す面もあります。第12ハウスは秘密を示すため、ここに惑星が入ってくると、その部分は秘密主義になると言えるでしょう。
ハウスと惑星の組み合わせ
【第12ハウス×太陽】内面的世界の探求を通して世の中に貢献する。私生活を隠す傾向。世俗的な環境へのストレス。浮き世離れした生活。
【第12ハウス×月】空想にひたることで心が満足する。安らぐ。繊細。現実的な世界にストレスを感じやすい。プライベートな時間が重要。感情を秘密にする。
【第12ハウス×水星】無意識・神秘的なものへの知的好奇心。ひとり集中しての知的な作業。言葉・コミュニケーションの面で誤解されやすい。
【第12ハウス×金星】非現実的・理想的な愛への傾倒。障害の多い相手、尽くす恋との縁。自己犠牲的な恋愛。秘密の恋。隠された魅力。
【第12ハウス×火星】怒りを表現することや自己主張が苦手。不満をためてしまいがち。奉仕活動など社会に貢献することにモチベーション。
【第12ハウス×木星】無意識的に人の善意を信じる。奉仕の姿勢が無意識化にある。大いなるものへの信仰心。理想的な精神世界を夢見る。
【第12ハウス×土星】コンプレックスに悩まされる。憂鬱感。悲観的。宗教や精神世界の実践から、その世界の権威的存在になる可能性。
【第12ハウス×天王星】無意識の変革願望。今の社会制度・しがらみからの解放を密かに望む。神秘・精神世界に関する最先端技術・思想への興味。
【第12ハウス×海王星】周囲の潜在的な夢や願望を無意識にキャッチ。繊細過ぎるため、好ましくない環境やネガティブな人々の影響を受けやすい。
【第12ハウス×冥王星】無意識的な世界、神秘・オカルト分野などへの尽きない探究心。危機的な状況で根本的な逆転がなされる可能性。