第10ハウス
ハウスとは
「ハウス」とは、ホロスコープの円を12個に分けた部屋のようなものです。ハウスは領域・具体的な分野を表し、一般的に上昇点(ASC)を基軸に12個の部屋に分割されます。12室の分け方はいくつかの方法があり、占うものや知り得る情報、占者によってどれを使うかが変わってきます。ハウスの分割方法のうち有名なものとして「イコールハウス」「プラシーダスハウス」の2つがあげられるでしょう。ASCを基軸に30度ずつ分ける方法は「イコール・ハウス」というものです。一方「プラシーダス・ハウス」は、具体的な時間や場所なども加味し、緻密な計算を行い分割してくため、12個のハウスはその保有する角度にばらつきが出るように描かれます。
第10ハウスの意味するもの
第10ハウスが意味しているのは、天職や地位、権力や権威といったものです。また、身分や上司、社会や会社を表している部分もあります。そのほかにはブランドや母を意味しているとも言われています。第10ハウスのカスプはMCと呼ばれ、ホロスコープの最も上部に位置し、天職と言われるような生きがいとなるような職、社会において輝けるような状態を示します。職に関しては関連する第2ハウス、第6ハウスも合わせてみていくと、理解が深まるでしょう。
ハウスと惑星の組み合わせ
【第10ハウス×太陽】社会的な成功を得ることが人生の上で重要。仕事を通して人生を感じる。人の上に立ちやすい。プライベートを軽視する傾向。
【第10ハウス×月】仕事の成功により気持ちが満たされる。女性・大衆に人気が出て成功する可能性。仕事の好不調が激しい、転職を繰り返す可能性。
【第10ハウス×水星】仕事において知的な能力を発揮して活躍する。情報・コミュニケーションに関するマスコミ・教育・旅行・交通分野での適正。
【第10ハウス×金星】社交性や美意識を生かした仕事。美・アート・ファッション・芸能関係などの仕事への適性。泥臭い仕事への不満を持ちやすい。
【第10ハウス×火星】野心・社会的な成功を勝ち取る意欲。競争の激しい職業・業界への適性。独立心旺盛。リーダー・自営業。
【第10ハウス×木星】社会的な立場に恵まれやすい。指導者。社会的な可能性、公共の仕事や教育、法律、出版などでの適正。組織で成功するタイプ。
【第10ハウス×土星】努力を重ねて時間をかけて社会的地位を築く。権力志向・社会的使命感。若い頃には仕事の苦労が絶えない傾向。
【第10ハウス×天王星】古い社会システムの改革。組織やルーチンワークの多い仕事へは順応しにくい。社会的な立場が変わりやすい。
【第10ハウス×海王星】芸術・精神世界・ボランティア的な仕事への適性。人々へ夢を与える仕事での成功。責任や組織の秩序は苦手。
【第10ハウス×冥王星】心理学・宗教・オカルト・政治・医学・研究職での適正。強引なため、周囲からの嫉妬や恨み、妨害を受けやすい。