2023年【不成就日】はいつ? してはいけないこと、していいこと一覧

2023年【不成就日】はいつ? してはいけないこと、していいこと一覧

 「不成就日」をご存知ですか? 不成就日は、暦に記された「暦注」にある選日で、凶日です。何をやっても成就しない日であり、おめでたいことや新規のことをするのは避けたほうがいいとされています。

 この記事では、不成就日に避けたいことや、逆にしても問題ないこと、2023年・2024年の不成就日の日程などを解説します。

【目次】

不成就日とは?
◎不成就日ってどんな日?
◎不成就日の由来は
◎不成就日の日付け
不成就日はいつ?
◎2023年の不成就日
◎2024年の不成就日
不成就日には避けたいこと
◎結婚式や入籍
◎命名、出生届の提出
◎開店、新事業の発足
◎移転、転職
◎契約
◎願い事、勝負事
◎告白
不成就日にしてもいいこと
◎離婚、別れ話
◎葬儀、法事
◎親しい人と過ごす、家でゆっくりする
一粒万倍日と不成就日が重なった……それはどんな日?
こだわりすぎず、ほどほどに取り入れて

不成就日とは?

 不成就日とはどんな日なのでしょうか。まずは、その意味や由来を解説していきます。

◎不成就日ってどんな日?

 不成就日は「ふじょうじゅび」、または「ふじょうじゅにち」と読みます。漢字の通り、何をやっても成就しない日で、新しく何かをするには大凶の日とされる日です。

 特に結婚、開店、子どもの命名、移転、契約事などには適しません。新しい趣味や習い事を始める、新しいものを買う、願い事をしたりするのもよくない結果となるため、避けるべき大凶の日となります。

 科学的根拠はないものの、日本では民間ベースで古くから信じられてきました。大安や友引といった六曜と共に、縁起を判断するために現在も生きている「日の占い」です。

◎不成就日の由来は

 不成就日は、日本の歴史に深い関わりを持つ陰陽道から来ているといわれています。陰陽道は星や自然の動きに、中国伝来のさまざまな占術などが複雑に交わったものです。暦の作成も含め、秘儀秘術として公開が禁じられていました。

 しかし、時とともに暦は市中に流出し、さらに民間信仰や各地で作られた暦の要素が加わり、現在の運勢暦の基礎となりました。

 年月日の吉凶などが記されている、陰陽師・安倍晴明の著作とされる『簠簋内伝金烏玉兎集(ほきないでんきんうぎょくとしゅう)』の2巻に「一切不成就日」の記述があり、これが不成就日のもとではないかと考えられています。

◎不成就日の日付け

 不成就日は旧暦の月ごとに決まっています。その一覧を紹介しましょう。

【旧暦の1月、7月】3日/11日/19日/27日
【旧暦の4月、10月】4日/12日/20日/28日
【旧暦の2月、8月】2日/10日/18日/26日
【旧暦の5月、11月】5日/13日/21日/29日
【旧暦の3月、9月】1日/9日/17日/25日
【旧暦の6月、12月】6日/14日/22日/月の最終日

 旧暦では、8日間ごとに不成就日がやってきます。現在のカレンダーに掲載されている不成就日は旧暦を新暦に直したものなので、8日間ごとではなくなり、ずれが生じています。このずれは、不成就日の神秘性と信ぴょう性を増しているとも考えられます。

 前述したように、不成就日には科学的根拠がないけれど、日本人の生活に馴染んでいます。結婚式や家の建設など、縁起を気にしたい行事のときには、考慮されることも多いのです。

不成就日はいつ?

 では、具体的にはいつなのでしょうか。2023年4月~2024年の不成就日を紹介します。

◎2023年の不成就日

【4月】4月8日(土)/4月16日(日)/4月20日(木)/4月28日(金)

【5月】5月6日(土)/5月14日(日)/5月23日(火)/5月31日(水)

【6月】6月8日(木)/6月16日(金)/6月22日(木)/6月30日(金)

【7月】7月8日(土)/7月16日(日)/7月23日(日)/7月31日(月)

【8月】8月8日(火)/8月18日(金)/8月26日(土)

【9月】9月3日(日)/9月11日(月)/9月16日(土)/9月24日(日)

【10月】10月2日(月)/10月10日(火)/10月15日(日)/10月23日(月)/10月31日(火)

【11月】11月8日(水)/11月16日(木)11月24日(金)

【12月】12月2日(土)/12月10日(日)/12月17日(日)/12月25日(月)

◎2024年の不成就日

【1月】1月2日(火)/1月10(水)/1月16(火)/1月24日(水)

【2月】2月1日(木)/2月9日(金)/2月12日(月)/2月20日(火)/2月28日(水)

【3月】3月7日(木)/3月11日(月)/3/19(火)/3月27日(水)

【4月】4月4日(木)/4月9日(火)/4月17日(水)/4月25日(木)

【5月】5月3日(金)/5月11日(土)/5月19日(日)/5月27日(月)

【6月】6月4日(火)/6月10日(月)/6月18日(火)/6月26日(水)

【7月】7月4日(木)/7月11日(木)/7月19日(金)/7月27日(土)

【8月】8月6日(火)/8月14日(水)/8月22日(木)/8月30日(金)

【9月】9月4日(水)/9月12日(木)/9月20日(金)/9月28日(土)

【10月】10月3日(木)/10月11日(金)/10月19日(土)/10月27日(日)

【11月】11月4日(月)/11月12日(火)/11月20日(水)/11月28日(木)

【12月】12月5日(木)/12月13日(金)/12月21日(土)/12月29日(日)

不成就日には避けたいこと

 次に、不成就日にはしないほうがいいとされることを解説します。

不成就日にしてはいけないこと

◎結婚式や入籍

 愛する2人の人生のスタートとなる、結婚式や入籍は、不成就日を避けたほうがいいでしょう。

◎命名、出生届の提出

 子どもの名前を決めるときは、不成就日を避けましょう。名前は運命と人生を決定づける要素です。出生届は原則14日以内に提出しなければいけないので、暦をよくチェックして不成就日以外の日を選んで。

◎開店、新事業の発足

 まさに、新しいことを始めるに該当する「開店、新事業」。お店をオープンさせる日はもちろん、事業開始の日も注意が必要です。店舗の建築、建て替え、リフォーム開始の日も該当します。自宅に関しても同じです。

◎移転、転職

 移転は引越し全般、登記の移転などが考えられます。引越しに伴い、さまざまな手続きがありますが、気になる場合は不成就日を避けて行うといいでしょう。転職も同じですが、面接や初出社日は自分でコントロールしづらいので、転職活動を始める日を不成就日以外にするのがオススメ。

◎契約

 不成就日は何事も成就しない日なので、この日に契約しても不成立になるかもしれません。できるだけ見合わせ、日をずらすようにしましょう。

◎願い事、勝負事

 不成就日には願い事全般をしないほうがいいとされています。寺社などへの祈願は他の日にするのがオススメです。試験も選べるなら避けたほうがいいでしょう。ギャンブルは凶日です。

◎告白

 意を決して告白! と決めたなら、残念な結果を招いてしまうかもしれないので、不成就日は避けましょう。

不成就日にしてもいいこと

 反対に、不成就日にやっても問題ないといわれていることを紹介します。

不成就日にしていいこと

◎離婚、別れ話

 不成就日の意味からすると、この日の離婚や別れ話は「別れが成就しない=別れられない」という結果になるとされます。離婚や別れ話があっても「別れたくない」と望むのなら、不成就日にあやかるのもありかもしれません。

◎葬儀、法事

 葬儀や法事は、お祝い事でも新しい事でもないので、実施しても特に問題ないでしょう。ただし、死者が道連れに引いていくという言い伝えがある友引の日は、葬儀を行わない慣例があります。友引と不成就日が重なった場合は、葬儀は避けるのが賢明です。

◎親しい人と過ごす、家でゆっくりする

 何事も成らない日ならば何もしないのがいいのです。これを逆手に取って、ゆっくり休む日としましょう。気の置けない人と、ゆったり過ごすのもいいかも。物事の進展を避けるために、誰にも会わないようにするのもオススメです。

一粒万倍日と不成就日が重なった……それはどんな日?

 不成就日は月に4日ほどあり、他の吉凶日と重なることがあります。不成就日とは由来や日の決め方が違う暦注も多々あるので、重なることは少なくないのです。

 凶日と重なったときは、お祝い事や新規事は避けるのが無難でしょう。しかし、吉日と重なった場合は吉凶が打ち消し合うと考えられています。特に、一粒の種が一万倍に増える吉日である一粒万倍日は、凶作用を半減する効果がある日。なので、不成就日と重なるとプラスマイナスゼロになる、とも考えられます。

こだわりすぎず、ほどほどに取り入れて

 日本人の生活に根づく運勢暦には、たくさんの知恵が詰まっています。しかし、暦注には凶日が多く、現代は平安貴族のように「日が悪い」からと、行動を止めてばかりもいられません。暦注・選日はあくまでも言い伝え。縁起がいい日を選びつつも、こだわりすぎないようにするのがよさそうです。

(紅伊珊瑚)

記事が気に入ったらシェア

関連する記事