【四柱推命】大運の見方│人生の転機はいつ?10年ごとの運気を占う

【四柱推命】大運の見方│人生の転機はいつ?10年ごとの運気を占う

 四柱推命で人生の転機や長期的な運勢を占うときにみるのが「大運」です。10年ごとに巡る運気を「通変星」を使って読み解きます。大運の意味や見方、幸運・要注意時期を読み解くポイントを解説していきます。

【目次】

■四柱推命で運気を見る
■「大運」とは
■大運 10種類それぞれの意味
◎大運「比肩(ひけん)」の意味
◎大運「劫財(ごうざい)」の意味
◎大運「食神(しょくじん)」の意味
◎大運「傷官(しょうかん)」の意味
◎大運「偏財(へんざい)」の意味
◎大運「正財(せいざい)」の意味
◎大運「偏官(へんかん)」の意味
◎大運「正官(せいかん)」の意味
◎大運「偏印(へんいん)」の意味
◎大運「印綬(いんじゅ)」の意味
■まとめ~四柱推命・大運で長期的なライフプランを立てよう

四柱推命で運気を見る

 四柱推命では、甲乙丙丁…の10個の「干」、子丑寅卯…の12の「支」の巡りによって運気が循環していくとするのが、基本の考え方です。短期的な運気は日や月の干支、中期的な運気は年の干支をみますが、もっと長期的に人生の運気の流れや転機を知るためには、10年を単位として運気の移り変わりをみる「大運」という手法を使います。今回は、この大運について紹介します。

 10年とは、10歳の小学生が成人を超え、新入社員は中堅社員に。新婚時の熱烈な恋愛感情も落ち着き、おだやかな夫婦関係になる時間です。転機を多く含みながらも、長いようで、過ぎてみればあっという間なのが10年です。

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「大運」とは

 10年間の大運を支配する運気は「通変星」と呼ばれます。通変星は、比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬の10個です。

 大運には区切りがあり、年齢が0歳、10歳、20歳……で大運が切り替わる人もいれば、3歳、13歳、23歳……で切り替わる人もいます。何歳から大運を出発させたかは、誕生年月日時(四柱)や性別によっても変わってきます。

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大運 10種類それぞれの意味

四柱推命・大運

◎大運「比肩(ひけん)」の意味

 比肩は「自分1人で立つ」という意味。大運で比肩が巡ってくると、実家を出て1人暮らしをスタートさせたり、結婚していてもどちらかが単身赴任になったりすることが多い10年間となるでしょう。組織の中でポジションを確立していても、新たな世界で自分の力を試したくなります。比肩は文字通り「肩をならべる」ことであり、チームプレーではなく個人の力がストレートに結果に結び付く状態をあらわします。好き嫌いもはっきり出て、自己主張も強くなりますが、自分が守るべき能力や範囲は自覚できてきます。

◎大運「劫財(ごうざい)」の意味

 友達や仲間の存在が大きな意味を持つ10年間。周囲と巧みに折り合いながら、共通の目的に向かって進んでいきます。劫財が「政治活動の星」と呼ばれるのも、このためです。敵を作らず、誰とでもうまく付き合っていけますが、会社組織ではとんとん拍子に認められるわけではありません。むしろ、主流の出世競争からは外れた存在になりがちです。劫財が意味するのは、上下関係ではなく人間としてのつながりを大切にする横の関係だからです。人間関係がらみで財を失うことがあるのも、劫財が巡っている時期の特徴でしょう。

◎大運「食神(しょくじん)」の意味

 食神は、文字通り「食」を司る神。食神が巡ってきた10年間は不思議と生活に困ることがありません。ことさら努力しなくても人生がスムーズに展開するので、必死になることもないのです。あまり若いうちに巡ってくると、働くことがおっくうになり、お気楽な稼業を選んでしまうことも。コミュニケーション能力には恵まれているので、社会との関わりはキープします。心にゆとりがあるので人間関係もスムーズ。そして、その日暮らしで明確な目標がなくても、流れに乗っているうちに方向性が見えてきます。

◎大運「傷官(しょうかん)」の意味

 傷官は、世俗の価値観に迎合することなく、自分の理想を目指す孤高の生き方をあらわします。感受性が研ぎ澄まされ、喜びも悲しみも人一倍に感じられるはず。テンションのアップダウンが激しい10年間となります。あいまいな態度は許されず、きちんとけじめをつけることも求められるとき。楽なほうへとの選択はしませんが、どちらかというと繊細な精神状態なので、人からいわれたことに深く傷つくことも。また、傷官は組織からの離脱も意味するので、独立を考えることも多いでしょう。

◎大運「偏財(へんざい)」の意味

 偏財が巡ってくると、考え方が柔軟になり、肩の力が抜けて生きるのが楽になります。人間関係も円滑で人脈も太くなり、行動範囲も広がって、恋も仕事もチャンスにも恵まれるでしょう。さまざまなことがスムーズに展開しますが、成り行き任せというわけではなく、ある程度の主導権を握ることはできます。また、これまでやりたかったことにチャレンジする好機です。金運は上昇しますが、貯め込むのではなく、大きく儲けてたくさん使います。利益一辺倒にはならないでしょう。公私ともに充実した時間を過ごせます。

◎大運「正財(せいざい)」の意味

 正財は、読んで字の通り「正しい財」。定期的な収入、家庭や不動産などしっかりと目に見える形の財産を示し、真面目に働き、きっちりと結果を出していく10年間となります。結婚して身を固めたり、不動産を購入したりするには最適。夢を見ていた人が見切りをつけて一般の職業に就職するのは、正財の時期です。組織の中でチームワークを発揮しながら与えられた役割をきちんとこなしていくので、順調に出世します。独立や転職には臆病になり、現状維持を選びがちに。周囲からはやや堅物に見られますが、面倒見がよいので人望を集めます。

◎大運「偏官(へんかん)」の意味

 偏官は、バイタリティにあふれたダイナミックな星。「官」には公という意味があり、官が偏るのですから、常識にとらわれない生き方を選択します。偏官が巡ってきた10年間は、決断力と実行力に富み、積極的に行動できるでしょう。エネルギーがみなぎっている状態ですから、おとなしくしていようとしても無理。変化を恐れることなく、果敢に動いていくのが正解です。一時的な苦境に陥ったとしても、ピンチをばねにして大きく飛躍できます。偏官は仕事の星でもあるので、自らの能力をフル活用することにやりがいを感じます。

◎大運「正官(せいかん)」の意味

 社会の中での存在意義を意識し、世間から評価される生き方を目指す時期。正官には名誉や信用、権威などの意味があり、組織の中で自分のポジションを確保しようとします。ブランド志向で、大手や一流といった肩書きを求めます。与えられたノルマはきっちりこなすので、どんな仕事についても成功をおさめられるはず。ある程度キャリアを積んだ時期に正官が巡ってくれば、管理者やリーダーとしての能力を発揮して、高く評価されます。また、正官の時期は恋愛から結婚へと移行することが多いでしょう。

◎大運「偏印(へんいん)」の意味

 偏印は、破壊と創造の星。偏印が巡ってくると、これまで当たり前だと思っていたことが一気に変わってしまいます。環境の変化も大きく、転居や海外移住の可能性も。価値観も大きく変わり、それまでしがみついていた組織から自由になったり、まったく違ったジャンルに転職したりする場合もあるでしょう。積極的に変化の波に乗るのが開運となります。恋愛では、見た目や年齢や肩書きで判断するのではなく、これまで恋愛対象と考えていなかった意外なタイプが急浮上してきます。

◎大運「印綬(いんじゅ)」の意味

 印綬とは勲章やメダルを体につけるための紐のことで、地位や名誉のシンボルです。印綬が巡ってくると、これまで積み重ねてきた努力や実績が評価される時期となります。環境を自分から変えることはなく、堅実に仕事や勉強をし続けることが多いでしょう。印綬には「古いものを受け継ぐ」という意味もあるので、連綿と続く学問に携わるのに最適です。派手なアップダウンは少なく、安定した状況で自分の能力を発揮でき、昇給や昇格につながっていきます。身内、特に母親との縁が深くなるのも印綬の特徴です。

まとめ~四柱推命・大運で長期的なライフプランを立てよう

 四柱推命で大運をみることで、人生を俯瞰して長期的なライフプランを立てられます。不本意な出来事が続いて打ちのめされそうになったときも、大運を知っていれば、「こんな状態がずっと続くわけではない」と達観することができるでしょう。

(紅伊珊瑚)

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