占術の得意不得意
占術には得意不得意がある
1つの占術でどのようなことも占えるかというと、残念ながらそうではありません。占術にはそれぞれ特徴があり、どういったものを占うのに向いているか、があります。プロの占い師の多くは、いくつかの占術を状況により使い分けて占いをします。
命・卜・相と得意不得意
占いは命・卜・相の区分があり、それぞれの区分で占えるもの、占えないものがざっくりとまとめられます。
命術(命占)とは生年月日や場所など、生まれたときに定められた不変的な情報をもとに占いを行うもので、西洋占星術、四柱推命などが挙げられます。生年月日などの情報は、それ以後変わることがないため、占いの基盤となる命式・ホロスコープなどの情報は何度占っても変わりません。そのため、命術は、生まれ持った性質や才能など、先天的な特徴や、その後訪れる運命・宿命・運勢といったものを占うのに適していると言えます。
卜術(卜占)とは、偶然性に必然性を見出す占いだと言えるでしょう。タロット占いや易のように、何か特定の情報には基づかず、質問に対して何のカードが出たか、何の卦が出たかにより、答えを導いていく占いです。一般的にその人の性格や大きな運命など、ころころと変わらないであろうものを占うのには適しません。命術では占いづらい、時間とともにうつろいでいく、人の気持ちや、直近の運勢、行動の吉凶など、刻々と変化する状況に関して占うこと、アドバイスを求めるのに適していると言われます。
相術(相占)とは、ものの相(カタチ)・様から占いを行うものです。有名なものでは手相、家相などがあります。画数をもとに占いを行う姓名判断もこれに当たります。かたちをもとに占いを行うため、例えば家相であれば、家具の配置や、色をうまく使い、相を変えていくことができます。風水を利用しての開運はこれに当たります。姿を変えることで(対象によって変えやすい、変えづらいということはありますが)開運していくことができる、という特徴があります。