さまざまな卜術

卜術とは

卜術(卜占)とは、偶然性に必然性を見出す占いだと言えるでしょう。タロットカードや易断のように、何か特定の情報には基づかず、質問に対して何のカードが出たか、何の卦が出たかにより、答えを導いていく占いです。一般的にその人の性格や大きな運命など、ころころと変わらないであろうものを占うのには適しません。命術では占いづらい、時間とともにうつろいでいく、人の気持ちや、直近の運勢、行動の吉凶など、刻々と変化する状況に関して占うこと、アドバイスを求めるのに適していると言われます。

さまざまな卜術

卜術には下記のような占術が含まれます。

タロット占い
22枚の大アルカナ、56枚の小アルカナからなる計78枚のカードを利用し、占いを行っていく卜術の代表的なもの。西洋占いに含まれます。ウェイト版、マルセイユ版と呼ばれるタロットデッキが有名ですが、独自の解釈によりつくられる多数のデッキがあるため、多くの絵柄、解釈の仕方がされます。

ホラリー占星術
西洋占星術の一種。現代は多くの人が自身の生年月日や出生時間・出生地を把握することができますが、古い時代には個人のそういった情報を正確に把握することは非常に難しいことでした。そこで編み出されたのがホラリー占星術だと言われています。「質問」が生まれたとき・場所に必然性があると解釈をし、その日時・場所をもとにホロスコープ図を描き、答えを導く占いです。

マンデン占星術
西洋占星術の一種。個人のことではなく、会社・国家・社会といったような大きなものを対象として占う占術です。政権や会社が成立(設立)したときのチャートをつくり、その行方を鑑定していきます。春分図や新月図など特定のサイクルが始まる瞬間のホロスコープをつくり、その期間の社会現象を予測するような使い方もされます。

【ルーン占い】
ルーン占いのルーンとは、ルーン文字というゲルマン語の表記に用いられた文字体系を示します。一般的なルーン占いは、24のルーン文字を刻んだ石を使って、どの石が出たかにより、メッセージを読み解く占いです。

・断易】
えきとは、50本の筮竹ぜいちくを使って占う方法です。街角で見かける占い師さんが持っている細い竹の棒の束、それが筮竹と呼ばれるものです。易は、古代中国、儒教の経典の1つである「易経」が原点になっていると言われています。

【六壬神課】
六壬神課はりくじんしんかと読み、およそ2000年前に中国で成立したと言われる占術。時刻をもとに天文と干支を組み合わせて占います。時刻をもとに「式盤」というものをつくり、答えを導いていきます。「式盤」は四柱推命で言うところの命式のようなものです。