ボイドタイムって何? 意味・調べ方・最新のカレンダーも
ボイドタイムとは、西洋占星術で特別な意味を持つ時間帯のことで、「物ごとがうまくいかない」「いつもよりイライラする」といった、不安定な要素や状況が起こりやすいともいわれます。
ここでは、ボイドタイムとは実際何なのか、いつ、何に注意すればいいのか、最新のカレンダーなどをご紹介します。ボイドタイムを利用した運気アップの方法もお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- ボイドタイムっていったい何?
- ボイドタイムを日本に広めた占星学者
- ボイドタイムは危ない時間?みんなが嫌がる理由
- ボイドタイムを調べる
- ◎(2022年6月)ボイドタイムカレンダー
- ボイドタイムに避けるべき行動5つ
- 1.新しいことを始める
- 2.大きな買い物をする
- 3.契約や申し込みなどをする
- 4.人生の転機となるような決断をする
- 5.自分の意思や想いを伝える
- ボイドタイムに備えるおすすめの過ごし方
- 1.好きなことをする時間を作る
- 2.たまった感情をデトックスする
- 3.自分を労わるセルフケア
- ボイドタイム後、まずやっておきたいこと3つ
- 1.月に願い事をする
- 2.願いが、かなったつもりで感謝をする
- 3.ワクワクにフォーカス!すぐできることを実行
- まとめ~ボイドタイムを上手に過ごして、幸せな日常を
ボイドタイムっていったい何?
ボイドタイムとは、元は西洋占星術の中で生まれた言葉で、月が他の惑星と意味のある角度(アスペクト)を作った後、離れて次の惑星と再び角度を作るまでの時間のことをいいます。“無”や“静寂”の時間、とイメージするとわかりやすいでしょうか。
普段の生活でボイドタイムを意識することは少ないはず。でも実は、私たち人間のバイオリズムと深く関係しています。アメリカ大統領や経営者たちの中には会議や決断の際にボイドタイムを避けるという人もいるほどですから。
ボイドタイムを日本に広めた占星学者
日本では、占星学の第1人者である石川源晃により、ボイドタイムという言葉が広まりました。石川源晃の著書では、ホロスコープ上の月の位置関係がその人にとって最も影響を及ぼすという観点から、ボイドタイムは月の効力が弱まる時間として説明されています。
ボイドタイムは、西洋占星術全般で使われる概念ですが、日本ではこの石川源晃により、月との関係がより強調される結果となりました。
ボイドタイムは危ない時間?みんなが嫌がる理由
ボイドタイムというと身構えたり、嫌がったりする人もいますが、その理由は、「月のエネルギーが無効になる時間」だから。
月は地球の潮の満ち引きを支配し、水の流れやバランス、リズムに大きな影響を与える天体です。身体の70%が水分でできている人間にとっても、その影響はとても大きいもの。
月のエネルギーが限りなく小さくなることで、それまで体内に抑えられていた人の感情や欲求などが急に吹き出し、トラブルとなって周りにあらわれるといわれています。
このように感情や状況のコントロールが難しくなる時間は、話し合いが長引いたり紛糾したり、うまくいっていたことが、感情の暴走で突如破綻したりということが起こりやすくなるのです。
ボイドタイムを調べる
ボイドタイムは月の満ち欠けとともに、1ヶ月の間に何度も訪れます。数時間で終わることもあれば、日にちをまたいで十数時間にわたって続くことも。正確なボイドタイムを自分で計算するのは非常に難しいので、信頼できるサイトから調べるのがいいでしょう。
◎(2022年11月)ボイドタイムカレンダー
ボイドタイムはたくさんのサイトで紹介されていますが、ここでは、石井ゆかりさんのサイト「石井ゆかりの星読み」をご案内します。
こちらのサイトの「旅する月」というコーナーからカレンダー上でボイドタイムをチェックできますよ。
ボイドタイムに避けるべき行動5つ
ボイドタイムをよりよく過ごすためには、ボイドタイムの影響をうまくコントロールすること。これから、そのコツをお教えします。
1.新しいことを始める
例えば、趣味の教室やお稽古ごと、健康のためのジョギングなど、何か新しいことを始めようと思っているならば、ボイドタイムを避けて始めるのをおすすめします。
せっかくやる気を出して始めたのに、妙に気持ちが不安定で続かなかったり、教室やコミュニティ内の人間関係がしっくりいかなかったりということもあり得ます。せっかく何かを始めるならば、気持ちも身体も余裕のあるときに始めたいですよね。
2.大きな買い物をする
日用品や食品など、普段の買い物ならば問題ないですが、高級品や車、家、株など大きなお金が動くような買い物をするときは、ボイドタイムを避けるほうが賢明です。
ボイドタイム中は、身体の水分のバランスが崩れやすくなるため、思考や判断力が鈍くなりがち。いつもなら気づくようなことに気づけない、好みではない物を選んでしまう、なんてことになってしまうかも。
100円の物なら、また買いなおせばいいですが、1000万円の物をそう簡単に手放したり買いなおしたりすることはできませんよね。後で後悔しないためにも、可能な限りボイドタイム時間外に大きな買い物を決断するようにしましょう。
3.契約や申し込みなどをする
契約や申し込みなども上に書いた大きな買い物をするときのように判断力を要するので避けたほうがいいでしょう。さらに、自分が後で不利益を受けないように、しっかり内容を精査することも大事です。ボイドタイムでは注意不足も生じるため、うっかりミスやなぜかチェックできていなかったなどということが後で明るみに出ることが多くあります。
また、契約の話し合いなどが感情的な面や条件で折り合いがつかず、そのまま破談となってしまうことも。会議や契約も人間同士のやり取りですから、穏やかな時間と空間を選んで行いたいですね。
4.人生の転機となるような決断をする
就職や転職、引っ越しや結婚など、人生の大きな転機となるような決断やイベントも、なるべくボイドタイムを外しておくほうが安心です。
仕事を辞めたいのに、辞表届を出したら「預かっておく」と上司から受理してもらえなかったり、変に引き留められて説得されたり。また、プロポーズも、自分や相手に迷いや優柔不断な気持ちが生じてしまいやすくなるため、言葉足らずで誤解や疑いを持たせてしまったりすることも。
失敗というにはあまりに大きな代償を払わなくてはいけないようなことは、月のエネルギーの後押しも受けられるような吉日を選ぶことをおすすめします。
5.自分の意思や想いを伝える
ボイドタイムの間は、感情や意思が不安定になります。いつもはさっと決められることが、なかなか決断できなかったり、普段は気にならない隣の人の話し方が妙に勘に触ったり。ちょっとした出来事から、雰囲気を悪くしたり言い争いになったりすることも、ボイドタイムには起こる可能性があることを知っておきましょう。
一番は、ボイドタイムを避けて自分の意思を伝えたり発表したりすることがいいのですが、どうしても無理なときは、いつもより伝わりにくいことや誤解を与えやすくなっていることを意識して。言葉を丁寧に選んだり、わかりやすく伝えようとしたりすることで、相手にもその気持ちが伝わり、不要な感情のぶつかりなどを回避できます。
ボイドタイムに備えるおすすめの過ごし方
たとえボイドタイムと重なっていても、自分の都合だけで決めたり止めたりできない予定もたくさんありますよね。仕事の会議や入社日、入試日などがボイドタイムと重なってしまったということもあるでしょう。
ボイドタイムはみんな平等に影響を受けるものです。では、結果を残せる人や、影響を受けにくい人は何が違うのかといえば、それは、普段の過ごし方なのです。
普段から自分の気持ちに正直になる、感情を観察する、意識を高く保つ、周りに流されないよう自分の意思を強く持つなどができていれば、ボイドタイムでもパニックにならずにすみます。ここでは、ボイドタイムでパニックにならないために、日常でできる、運気アップの過ごし方をご紹介しましょう。
1.好きなことをする時間を作る
好きなことは、人それぞれ違います。好きなことのために時間を取って、手間をかけてやるということは、自分の意思や自分の気持ちを確かめるのに、とても効果的なのです。
私たちは、無意識に過ごすと自分の好きなことややりたいことを差し置いて、”やるべきこと”を優先してしまう性質があります。
自分の意思ではなく人の意見や要求で動くようになっていると、自分の感情や気持ちと他人のそれとを区別できなくなってきます。ボイドタイムで他人の感情を真に受けてしまったとき、大きなショックを受けたり、他人の怒りの感情に乗ってケンカ腰になってしまったりすることだってあり得るんですね。
自分は自分、人は人。普段の生活の中、特にボイドタイムのような人となるべく会わないほうがいい時間の間は、この境界線をしっかりと作っておきましょう。
2.たまった感情をデトックスする
ボイドタイムで一番注意しなければならないのは、感情的になることです。
私たちは仕事など、胸の内をオープンにできない環境や人間関係にいる時間が長いため、感情を抑え込む癖がついています。そうやって感情をため込みすぎると、感情の蓋の押さえが効かなくなり、自分でもコントロールできないくらい爆発してしまうんです。そうならないために、日ごろから自分の感情を観察して、1人の安全な空間になったときにそれを味わうことが大事になります。
それには、ボイドタイムはうってつけの時間ですよね。なぜなら、感情が出やすい時間帯なんですから。感情が爆発しても、自分1人しかいない場所なら誰にも迷惑はかかりません。ボイドタイムと自分の自由な時間が重なったときは、なるべく1人のスペースで、その週に起こったムカつく出来事や、悲しい気持ちを思い出してあげてください。感情は、ため込まなければ爆発することは決してありません。
3.自分を労わるセルフケア
上で説明した自分の好きなことをするにも、感情のデトックスをするにも、まずは身体と心の栄養が不可欠です。
身体の栄養は、十分な睡眠とバランスの取れた食事。心の栄養は、安心感や至福感、喜びなど。これを満たすのは、日ごろのセルフケアしかありません。規則正しい生活を心がけたり、掃除や片付けを毎日少しずつ行ったり、身体やお顔のマッサージをしたり、セルフケアと言ってもやることは盛りだくさんです。やり始めると、誰かと買い物やランチ、飲み会に出かけている暇なんてそんなに作れないことに気づくでしょう。
自分を労わる時間を作ると、身体も心も、そして人間関係もデトックスできます。
ボイドタイム後、まずやっておきたいこと3つ
ボイドタイムのあいだに十分な感情の解放と、セルフケアが進むと、自然と「こんなことがしてみたい」「こういうのって楽しそう」という望みやワクワクが湧いてきます。そして、すぐにでも実行に移したくなるんです。
でも、ボイドタイム中は新しいことを始めることをぐっと堪えて。ボイドタイムが過ぎたら、月のエネルギーを最大限に受け取って望みをかなえるために、以下の3つのステップを実行しましょう。
1.月に願い事をする
満月や新月は、自分の望みや意思をアウトプットするには最良の時間です。なぜなら、月の満ち欠けには、水を動かす力があるように、人間の感情や希望、意思をふくらませくれるほどのエネルギーがあるから。
ただし、ボイドタイムは満月や新月でもその効力を弱まらせて、望みをあいまいなものにしてしまうので、お願いごとをするのは避けましょう。月に願い事をするときは、なるべく具体的に、そして、実際にノートなどに書いて自分の目で確認できるようにした方が、顕在意識にも共有されて効果的です。
2.願いが、かなったつもりで感謝をする
お願い事をした後、みんなが忘れやすいのが感謝です。神社などでお願い事をするときも、儀礼やお賽銭の額、お願いの内容などに必死になって、かなえてくれようとする存在に感謝することを忘れている人多いのではないでしょうか。
お願い事をするということは、自分以外の存在の助けを借りるということ。「力を貸してください。よろしくお願いします。かなえていただいて、ありがとうございます。」と、願いが叶ったつもりで感謝の意をあらわしましょう。
3.ワクワクにフォーカス!すぐできることを実行
誰かに何かを頼まれたとき、「ねえ、ちゃんとできる?大丈夫なの?やっぱりやめようかな」なんてぐちぐちといわれたら、「じゃあ自分でやったら?」となりませんか?
もちろん、月や神さまはそんなことで怒ったりはしません。でも、お願い事をしたのにそれがかなうかどうかを心配して自分の元から手放さなければ、周りは「本当に願いをかなえたいのだろうか?」と混乱してしまいます。
何かをお願いしたら、「よし!後は頼みました!」といさぎよく相手に委ねること。そして、子どものようにワクワクしながら結果を待つこと。時間が経ったら、日常でやりたいことや興味のあることに集中して、願い事自体を忘れることです。いつかの願いが、思ってもみないときに叶ったら、喜びも倍増ですよね。月や神さまって、意外とサプライズ好きなおちゃめなところがあるんですよ。
まとめ~ボイドタイムを上手に過ごして、幸せな日常を
ボイドタイムを知っているのと知らないのとでは、日常生活がスムーズに送れるかどうかに大きな差が出ることも。
あまり神経質になる必要はありませんが、大きな決断や行動の前には、ボイドタイムをチェックしておくと、無駄なエネルギーを使わず余裕を持った生活が送れるでしょう。エネルギーは、お金や仕事、恋愛、人間関係につながる豊かさのもとですから。
たくさんの人がボイドタイムを上手に使って、豊かで優雅な暮らしができますように。
(feelcalm)