第1回 まついなつきの5分でわかるタロット カードの意味はストーリーで理解しよう

第1回 まついなつきの5分でわかるタロット カードの意味はストーリーで理解しよう

 「この恋どうなる?」「このままで仕事はうまくいく?」そんな迷いを感じたとき、タロットを使えば解決のヒントを得ることができます。『占いTV』(uranaitv.jp)では、人気占い店 店長・まついなつきが、日本一わかりやすくタロットをレクチャー。第1回は、フルデッキ78枚のうち大アルカナと呼ばれる22枚のストーリーについて学びます。

22枚のカードは、1つの物語になっている

「タロットのフルデッキは78枚。大アルカナは22枚あります」
「タロットのフルデッキは78枚。大アルカナは22枚あります」

 タロットを学び始めると、まずは「カード1枚1枚の意味を知りたい」と思うかもしれません。けれどそれはインターネットで調べるか、タロットの解説書を読めばわかること。ですから今回は、本には書かれていない、大アルカナ22枚の構成、カードの数字の並びにはストーリーがあるというお話をしますね。

 さっそく22枚のカードのうち、「0.愚者(THE FOOL)」「21.世界(THE WORLD)」を除外した20枚を数字の順に並べてみましょう(写真)。

 「1.魔術師(THE MAGICIAN)」から「10.運命の輪(WHEEL of RORTUNE)」までの前半10枚のカードは「現世利益」、たとえば「お金が欲しい」とか「彼女が欲しい」「仕事で成功したい」など、目で見える利益を表します。

 一方、後半10枚は「精神的成長」を表すカードで、精神や魂が成長していく過程を表します。後半10枚のはじまりが「11.正義(JUSTICE)」ではなく、「8.力(STRENGTH)」になっていることにお気づきの方もいるかも知れません。実は、8と11のカードが入れ替わっています。これは中世に作られたマルセイユ版タロットオリジナルの並びなのですが、今回はストーリーがとらえやすいこの並びで覚えておくとよいでしょう。

 そして、現世利益にも精神的成長にも属さない「愚者」「世界」は、「愚者」がスタート、「世界」が精神的成長もかなった状態を表します。

カードにはさまざまなシンボルが描かれている

ライオンを手なずけている女性が描かれた8のカード
ライオンを手なずけている女性が描かれた8のカード

 では、カードを眺めてみましょう。人物のほかにもいろいろなものが描かれています。「力」のカードにはライオンを手なずけている女性の姿がありますが、このライオンが表すのは現世利益の残り香です。精神的成長のスタートに当たる「力」の段階は、まだ煩悩みたいなものは残っている。けれど精神修養を積むことで、人間としても成長していきましょう、といった物語を表しています。

 このように22枚のカードには、人がいろいろな欲求を満たし、精神的な修養も果たしながら成長していく様が描かれています。22枚のカードは1つのストーリーでつながっているので、ストーリーを知っておけばより豊かにカードの意味を理解できるようになるのです。
(cocoa)

>>動画でチェック:【タロット講座】大アルカナ22枚で占う | ストーリーで解説

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