
SUGARが贈る、12星座2018年上半期の物語 運命を象徴する1冊は何?
牡羊座……『コミュニケーション不完全症候群』(中島梓/ちくま文庫/1995年)
90年代以降の少年少女の生き様を描きつつ、社会に適合することの難しさについて語られるこの本は、人生の新たなサイクルへと漕ぎ出しつつある牡羊座と大いにシンクロしてくることでしょう。
たとえば、いま社会には「飼われる」少女があふれかえっています。だから、「自分を欲してほしい!」と思うなら、社会や男から望まれるような形になることが手っ取り早いし、賢いということになる。けれど、本当はそうした女の子たちだって「選ばれる」んじゃなくて「選ぶ」側に回れる自由だって在るんだということに、どこかで気づいているはず。
2018年前半の牡羊座は、その意味で賢くまともであることをやめて、いかにヘンタイとして生き、正しさの強制から自由になって、「選ぶ」側に回っていけるかということが、物語の主軸となっていくでしょう。
(SUGAR)