SUGARが贈る、12星座2018年上半期の物語 運命を象徴する1冊は何?

SUGARが贈る、12星座2018年上半期の物語 運命を象徴する1冊は何?

山羊座……『月と6ペンス』(サマセット・モーム/新潮文庫他/1919年)

 この小説は、芸術家とはいかなるものかを描いた作品であり、芸術がいかに人間を、そしてその人生を狂わせるものかを実感できるでしょう。一体才能というものが、神さまの贈り物というのは確かだろうけれど、一方で神さまはその人の人生が狂おうがどうなろうが興味はないし、ただ与えた才能で芸術を生み出し続けさせようとするのみ。

 2018年前半の山羊座は、自分には人生を狂わせるだけの何かへの傾倒が可能か否かが問われてくるでしょう。

 「美とは、芸術家が世界の混沌から魂を傷だらけにして作り出す素晴らしいなにか、常人がみたこともない何かなんだ。それもそうして生み出された美は万人にわかるものじゃない。美を理解するには、芸術家と同じように魂を傷つけ、世界の混沌を見つめなくてはならない」。この言葉は、まさにいまの山羊座のためにあるものです。
(SUGAR)

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★SUGAR(しゅがー)
ホロスコープに記された星のフィロソフィを読み解く、渋谷系・知性派アストロジスト。
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