ビジネスシーンでは、ある程度の交渉術や駆け引きができないと、主導権を握られ、相手に都合よく話を進められてしまうことがよくあります。今回は、ビジネス上で駆け引きをする上で、優位に立つ方法をご紹介したいと思います。これであなたもデキる女に!?
結論を最後に持ってくることで相手は納得しやすくなる
雑談で相手を話に乗せてから、徐々に話の核心に迫っていくことで、相手は納得しやすくなります。この「結論を最後に持ってくる」という手法を、「クライマックス法」と言います。話に対する期待感を高め、盛り上がりを作ることができるのです。これは講演やスピーチなどで用いられる手法で、相手が自分の話に興味関心を持っている場合に、特に有効な会話法とされます。
中途半端な時間を指定すると遅刻されづらい
いつも待ち合わせに遅れてくる人はいるものですよね。「10時に集合」と決めても、遅刻癖のある人は「10時くらいに集合」と頭の中で変換してしまうようです。そういった場合は、「9時55分に集合」などと指定時間を中途半端にすると、そのよくない癖を最大限に抑えることができます。人は具体的な数字を出されると、緊張して無意識に「その数字には何かしらの意味がある」と思い込んでしまいます。そのため、半端な数字を使うことが効果的なのです。
短所や欠点を伝えると信頼度が高まる
たとえば、「彼はイケメンだし、お金持ちなんだよ」と、「彼はイケメンだしお金持ちだけど、少しマザコンかも」、どちらが信頼できますか? 前者は片面提示と言って、ポジティブな部分だけを提示する方法です。一方、後者はネガティブな部分も提示する両面提示という方法。最初から、好意を持っている相手には片面提示も有効ですが、プラスマイナス両面を提示するほうが、誠実さや信頼度が高いと認識されます。そのため、相手が好意を持ってくれている場合は片面、そうでない場合は両面を提示してみましょう。
目線を先にそらせば話の主導権を握れる
私たちは、会話をするときは人の目を見て話すように習ってきました。しかし、取引などで話を有利に進めたい時は、必ずしもずっと目を合わせていればいいというわけではありません。実は、目をそらしたほうが、会話の主導権を握れるという心理効果があるのです。重要な取引の場合、両者の目が合っている時は対等な関係です。しかし、先にそらされると、「何か不満があったのか」と気を回すことになります。そのため、相手の心理をうまくコントロールして、話を優位に進めやすくなるのです。
女性が社会進出する時代になって、はや数十年が経ちますが、出世に関心がない人も、バリバリキャリア志向の人も、ビジネスにおいてある程度の交渉術を身につけておくことは有効です。結局のところ、プライベートでもそのスキルは活きてくるのですからね。
(脇田尚揮)