『天中殺』を調べる│何が起こる? 注意点と運気を上げる過ごし方

『天中殺』を調べる│何が起こる? 注意点と運気を上げる過ごし方

 天中殺には、何か嫌なことが起こりそうなイメージがありますよね。天中殺は人間の身体や生き方を整えるために、とても大事で必要な時期なのです。

 ここでは、自分の天中殺を調べる方法や、天中殺の時期に適さないこと、積極的にすべきことなどをご紹介します。天中殺を味方にして、運を開いていきましょう。

【目次】

天中殺とは?
天中殺は年・月・日・時間まである
天中殺を調べる
天中殺の時期にやってはいけないこと
◎結婚・離婚
◎受験・就職・転職
◎起業・新規立ち上げ
◎引っ越し・家を建てる
◎大きな契約・買い物
天中殺の時期にやっておきたいこと
◎自分磨き・セルフケア
◎掃除・片付け
◎ボランティア・寄付
干支の天中殺別・特徴と過ごし方
【戌亥天中殺】
【申酉天中殺】
【午未天中殺】
【辰巳天中殺】
【寅卯天中殺】
【子丑天中殺】
まとめ・天中殺を味方につけて!

天中殺とは?

 天中殺(てんちゅうさつ)とは、算命学の中で使われる言葉で、四柱推命では空亡、六星占術では大殺界という名前でも呼ばれます。大きくは12年に1度やってくる“人生清算の時間”ともいえる時期で、2年間続く期間のことです。

 エネルギーが外に向かいにくくなる時期のため、評価されない、物ごとがうまく進まない、トラブルが押し寄せてくる、感情的になるなどの状況があらわれてくるのが特徴。これらのことから、みんな天中殺にあまりいいイメージを持っていないんですね。

 でも、人生を整理整頓するには、天中殺は最適な時期と言えます。利益を追及する生き方から、社会のためになることを追求する生き方へと大きなシフトチェンジができるのも天中殺というタイミングがあるから。
 天中殺の特徴を知り、うまく利用することで、その後の人生の流れが大きく変わります。

天中殺は年・月・日・時間まである

 天中殺って12年に一度回ってくる厄年のようなイメージですが、実は、1年のうちにも天中殺の月、天中殺の日、天中殺の時間があり、意外と短い周期でも訪れているのです。
 細かく見る場合は、1日の中で何かを始めたり、大きな契約をしたりすることを避けたほうがいい時間というところまでチェックします。

 天中殺は、あまり気にしすぎると返って逆効果になってしまう場合も。心身のバランスを崩しやすい時間や日にちなんだと捉えて、大きなエネルギーを使うようなことをなるべく避ければ、怖がる必要はありません。

天中殺を調べる

 天中殺がどの時期にあたるかは、生まれた年によって違います。まずは、自分の天中殺を知ることから始めましょう。

【天中殺の調べ方】

◆あなたの生年月日を入力して下さい

 記事の後半では、各干支の天中殺の特徴と時期、過ごし方などをまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
>>干支の天中殺別・特徴と過ごし方

天中殺の時期にやってはいけないこと

 天中殺の時期は、季節でいえば冬です。
 冬は、どんなに畑を耕して種を植えても、芽は生えてきにくいですよね。たとえ芽が出たとしても、とても弱々しかったり、すぐにしおれてしまったり。昔から農業に携わる人々は、冬に無理やり何かを始めたり育てたりせず、その前に越冬の準備をして静かに春が来るのを待つのです。

 そんな冬の時期をイメージさせる天中殺の間に、やってはいけない、なるべく避けるべきことやイベントなどを5つご紹介します。

天中殺の時期にやってはいけないこと

◎結婚・離婚

 結婚や離婚の決断と行動は、なるべく天中殺の前や後に行うことことをオススメします。

 結婚や離婚は、人生を大きく左右するイベントです。特に離婚は結婚の数倍の労力が必要だとよく聞きますよね。また、天中殺は一生かけて行うことを始めないほうがいい時期。結婚は、相手と一生添い遂げようという覚悟を決めることですから、なおさら避けるべきでしょう。

 ただし、結婚を夢物語にせず、精神的な成長を得られる機会だと捉えるならば、天中殺の時期の結婚は試練と共に実りも多くもたらします。国際結婚や再婚などは、天中殺の時期でもうまくいくともいわれています。

 いずれにしろ、天中殺の時期は、行動よりも静止の時間。2人の愛を確実に紡いだり、あるいは2人の関係や気持ちを整理したりする時間として使うほうが賢明のようです。

◎受験・就職・転職

 受験・就職・転職も、なるべく天中殺の時期に無理に行わないほうがいいでしょう。ただ、受験や就職などは、自分の意思や希望だけでは決められないことですよね。

 天中殺とは、人生の歯車がかみ合わない時期。天中殺の時期に受験や就職試験に受かって、そこにいざ入ってみたら、「想像していたのと全然違った」「期待が裏切られた」ということも多々あります。

 もし、受験や就職が天中殺と重なってしまう場合は、その学校に期待をしすぎたり、会社に一生骨をうずめようと気合を入れすぎたりしないこと。「楽しくやれればいいか」「うまくいかなかったら、またそのとき考えよう」ぐらいの気楽さを持ちましょう。「ここでうまくいかなかったらどうしよう」と、自分を追い込まないことが大事です。

◎起業・新規立ち上げ

 天中殺の時期は、起業や新しい事業の立ち上げといったことも避けるのが賢明です。

 長年やってきた仕事で独立したい、自分の趣味や深めた知識・技術で事業を立ち上げたいと思うのはとても喜ばしいこと。でも、これもやはりタイミングが大事。自分が船の舵取りをするということですから、身体や心のバイオリズム、バランスなどを観察して、内面と話し合いながら進めていく必要があります。

 天中殺は、心身の状態が乱れやすくなる時期。健康な身体や心なしでは、何ごとも続きませんし、うまくいきません。また、身体のエネルギーの状態は、そのまま経済的な豊かさにつながります。独立したら自分しか頼る人がいないからこそ、自分の健康にこれまで以上に注意が必要です。

◎引っ越し・家を建てる

 天中殺中は、家の新築や引っ越しもオススメできません。

 人生の中で、一度は引っ越しをした経験があるという方はたくさんいらっしゃると思います。よく思い出してみてもらうと、引っ越しの作業ってとても大変ではなかったですか?
しかも、新しく家を建てるとなったらなおのこと。

 土地を探して決めて、建築会社を探して契約して、現場に何度も足を運んで進捗を見て、大工さんたちに気を使って、水道やガス、電気なども契約して、近所の人たちにあいさつ回りをして、家が建ったら引っ越しをして一通り住めるようにする…。想像するだけでもエネルギーを使いますよね。
 天中殺は、エネルギーをためて次のステージに勢いよく飛び出すための時期。家主となる人が天中殺の時期に家を建てると、命に関わるほどのエネルギーの枯渇を引き起こしかねません。天中殺を上手に乗り切るなら、天中殺の期間は新居のアイデアをあたためて、時期が来たらすぐにでも取り掛かれるような準備期間にしておきましょう。

◎大きな契約・買い物

 天中殺のあいだは、身体と心、マインドや精神がアンバランスになる時期。
・注意力が散漫になる
・決断力が弱まり優柔不断になる
・判断力が鈍る
・感性や直感が鈍感になる
などが起こりやすくなるといわれています。

 契約や交渉事には、鋭い判断や、損失を最小限に抑える注意力、素早い決断力や全体を俯瞰する感性などが必要です。天中殺のあいだは、どんなに頑張ってもこれらをいつものように、あるいはこれまで以上に使うことができません。

 天中殺に入ったら、大きく手を広げることより、これまで築いてきた仕事や人間関係の信頼を継続させることにエネルギーを使うよう意識しましょう。

天中殺の時期にやっておきたいこと

 天中殺の時期は、土を寝かせたり、春に向けての準備をしたりするにはとてもいい時期です。

 ここでは、天中殺の時期・時間にぜひやっておきたいこと3つをご紹介します。「継続は力なり」続ければ、きっと努力の花開くタイミングが来るはずです。

天中殺の時期にやっておきたいこと

◎自分磨き・セルフケア

 天中殺は自分磨きに最適なとき。メイクやファッションを研究してみたり、インプットを増やしたりして知性を高めましょう。

 天中殺は、物ごとがゆっくりと進む時期と捉えるとイメージが湧きやすいでしょうか。春から秋まで種まきや肥料の散布、虫や災害との戦い、そして収穫と慌ただしく過ごしてきて、北風と共に静寂がやってくる季節。

 そんな天中殺は、自分の内面を静観して、心や身体の充実、精神の安定などにはもってこいの穏やかな時間が流れます。忙しく過ごした時期の生活リズムを整えたり、自炊の回数を増やしたり、十分な睡眠を取ったり、マッサージなどで自分の身体を労わったりしてみましょう。

◎掃除・片付け

 天中殺には、掃除や片付けをして身の回りの整理整頓を心がけましょう。

 お部屋の状態は、そのまま自分の頭や心の中の状態をあらわします。ごちゃごちゃと散らかっているなら、考えもまとまらないし、目標を決めたり、実行に移したりも難しくなっているということ。心の乱れは、部屋の乱れ、そして人生の乱れにつながります。

 天中殺に入ったら、まずは掃除や片付けから始めてみましょう。部屋がスッキリして暮らしが整うと、必要なもの、不必要なものが自然と見えてきて、今まで頑張って続けていたことや人間関係をも手放しやすくなるんです。

 無理や無駄を止めて、自分にやさしい人生を取り戻すための時間。そう捉えると、天中殺の時期がなければ、ただただ忙しく慌ただしいだけの人生になり得るということも、納得できるのではないでしょうか。

◎ボランティア・寄付

 天中殺の時期は、ボランティアや寄付など、他人や社会のためになることに携わるのもオススメです。

 天中殺は、充電の期間。セルフケアをして自分の心が満たされたら、そのエネルギーで
「いつもお世話になっている人や社会に何かおすそ分けできれば」という心を育てるのも、天中殺の時期の大切な仕事です。

 ボランティアといっても、遠く危険な地域や海外にまで出かけていく必要はありません。家の周りの道を掃除したり、近所のお祭りの運営に参加したりすることもボランティアです。もし、人と会うのが苦手なら、ネットのサイトをクリックするだけで募金することもできますし、自分のお気に入りの商品をSNSなどでみんなに紹介するのも、立派な社会貢献です。大事なのは、“見返りを求めないこと”。

 天中殺の時期は、何かを外に向かってアピールすることには向きません。でも、それは自分の利益に関することの場合。ボランティアや寄付など、困っている人や社会に対して無償の気持ちで何か貢献しようという思いで取り組むのなら問題ありません。

干支の天中殺別・特徴と過ごし方

 干支の天中殺タイプ別に、その特徴と時期、そして過ごし方を簡単にご紹介していきます。

【戌亥天中殺】(いぬいてんちゅうさつ)

★注意月は10月と11月。
 苦労の多い星の元に生まれますが、精神や心が成長すれば、多くの豊かさも受け取れる器があります。
 天中殺の期間は、柔軟性を養い、多様性を受け入れる努力をしましょう。

【申酉天中殺】(さるとりてんちゅうさつ)

★注意月は8月と9月。
 家にこもることが苦手な働き者で、複数の仕事を同時にこなせるのが特徴。ただし、生き方がどんぶり勘定な面が天中殺の時期にあだとなります。
 天中殺の期間は、計画性などを学ぶ時期に使いましょう。

【午未天中殺】(うまひつじてんちゅうさつ)

★注意月は6月と7月。
 人として愛嬌があり、学ぶことにも貪欲な面がありますが、賢すぎて正論で人をねじ伏せてしまうことも。
 天中殺の期間、何でもできる午未の人は、プライドを捨てて大きな流れに身を任せることで運が開けてき ます。
 

【辰巳天中殺】(たつみてんちゅうさつ)

★注意月は、4月と5月。
 心と言うことがちぐはぐなツンデレ気質を持つ辰巳天中殺の人ですが、意外にも誰とでも親しくなれるという特技も。
 天中殺の時期は、周りの口車にのせられて痛い目に会うことも多くなるため、人間関係を見直してみる必要があります。

【寅卯天中殺】(とらうてんちゅうさつ)

★注意月は、2月と3月。
 豪快でパワフル、猪突猛進気味といえば 寅卯天中殺の人。情の深さも、人間味あふれるこのタイプならではです。
 天中殺の期間は、人との距離が近すぎて甘えに走ってしまうことも多々あるため、自分を律することにエネルギーを注ぎましょう。

【子丑天中殺】(ねうしてんちゅうさつ)

★注意月は、12月と1月。
 独立心が強く、コツコツと努力を惜しまない人で、晩年になるほど運が付いてくるでしょう。
 天中殺の時期は、利己的になりやすい一面が出やすいため、奉仕活動に積極的に参加してみると心の安定が戻ってきます。

まとめ・天中殺を味方につけて!

 この世は陰と陽のバランスで成り立つ世界です。天中殺は、ちょうど陰の時期にあたりますので、物事を外に広めるより内側の世界を探求するのに向いているといえます。
 天中殺の意味を知って、その時期に最適な行動や考え方を身につけ、楽しく優しいときを過ごしましょう。

(feelcalm)

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