12星座【もしも神様になったら?】牡牛座は天国で暮らす、蠍座は人類を滅亡させる!?
「神様、お願い!」と、困ったときの神頼みは、誰にでも心当たりがあることでしょう。でも、もしも、自分が神様になってしまったら? 全知全能の神様ですから、どんな願いもすべて思いのまま! あなたなら何をしますか? 12星座別にみてみましょう。
牡羊座は、12星座イチの正義漢です。この世にはびこる不正や悪が許せません。牡羊座が望むのは、わかりやすくシンプルな公平さです。もしも神様になったら、目には目を、歯には歯を徹底させるでしょう。ズルして得した人はその分損をして、人を傷つけた人は自分も同じだけ傷つく……自分がしたことがすべて自分に返ってくるようにするのです。
牡牛座が、「神様になったら」と言われてまず思い浮かべるのは、永遠の楽園「天国」。四季の花々が咲きみだれ、鳥も動物も楽しげに、飢えも不安もなく、喜びと安らぎに満ちた楽園。そんな天国の中心にいて、世界を見守っているのが神様なのです。牡牛座が神様になったら、いいことをした人を天国に招いて、みずからもてなすでしょう。
双子座はコミュニケーションをつかさどる星座です。もし双子座が神様になったら、全世界の言葉をひとつに統一して、意思疎通がスムーズになるようにしたいと思うでしょう。本来ひとつだった言葉が、神の怒りをかってバラバラに分かれたというのが創世記の逸話です。神様なら、全世界の人が同じ言葉で、愛や喜びを語り合えるようにできるのです。
世話好きで優しく面倒見がいい蟹座は、病気の人の看病をすることも多いでしょう。特に小さな子どもが病気で苦しんでいると、「なぜこんな小さな子を?」と怒りがわいてきます。そして蟹座自身も年齢を重ねるごとに、健康であることのありがたみを実感するようになっていきます。もしも蟹座が神様になったら、この世から病気をなくしたいと思うでしょう。
派手なことが好きな獅子座がもしも、神様になったら――。みんながあっと驚くようなどえらい奇跡を起こしてみせるでしょう。海が割れるくらいではものたりません。海の水はワインに、アルプスの雪は砂糖に、空を百重の虹が飾り、牛や馬が空を飛び、金粉の雨が降ってくる……などなど。世界を遊園地のアトラクションにしてしまうでしょう。
理知的な乙女座は、もちろん口には出しませんが、この世の中がうまくいかないのは、「バカばっかり」だからだと思っています。本当の意味でみんなの頭がよくなれば、世界はもっとよくなるでしょう。乙女座が神様になったら、ヒトの知能を高くします。IQや記憶力だけでなく、善悪を判断する理性を高めて、よりよい世界にしようとするのです。
天秤座は正義をつかさどる星座です。天秤座がもしも神様になったら、世の中から悪をなくし、平等にしようと考えます。でもひとつ悪をなくせば、別の悪が現れてきます。善悪の基準だってひとつではありません。あちらを立てればこちらが立たず、さらに「必要悪」もあります。全体のバランスを重要とする天秤座は、考えれば考えるほど、何もできなくなりそうです。
蠍座は、オールオアナッシングを信条としています。世の中の不正や悪に、「人類がいなければいいのに」と思ったことも一度や二度ではないでしょう。もしも蠍座が神様になったら、人間の傲慢を許しません。愚かな人類は、それでも悔い改めることはないでしょう。ということで、蠍座が神様になったら、最後の鉄槌を下すことになりそうです。
好奇心旺盛な射手座がもしも神様になったら、世界中のいろいろな神様に会ってみたいと思うでしょう。ギリシャ神話の美しい神々、ヒンズー教の個性豊かな神々、北欧神話の神や巨人達……もちろん、日本の八百万の神々にも。さまざまな神様たちと語らいながら、神様としての心構えや苦労話を聞いて、自分もいい神様になろうと気持ちをあらためるのです、
山羊座は完璧主義です。世界の不完全さや理不尽さに怒りを覚えることもあるはず。そんな山羊座がもしも神様になったら、完璧にすばらしい世界にしなくてはと思うでしょう。しかし、世界は矛盾で満ちています。小手先の修正では間に合いません。ということで、結局、世界を一から作り直すことに。大変な事業ですが、大いなる熱意でやり遂げるでしょう。
水瓶座はもともと普通の人の一歩先を行く、先進的な考え方の持ち主です。そんな水瓶座がもしも神様になったら、いっそ全人類を進化させたいと思うでしょう。進化した次世代の人類はどんな姿形になるのでしょうか? 水瓶座の神様ですから、美意識も普通でありません。宇宙生活にも適応した、想像もつかないような進化をとげているかもしれません。
魚座は愛にあふれた星座です。愛で世界を救うことができるのでしょうか。魚座がもしも神様になったら、まず、この世のすべての罪を許そうとするでしょう。もちろん世の中には簡単には許せない罪や悪がたくさんあります。魚座の神様は、許せない人々に代わって罪を許し、そして許せない人々のことも許すことで、世界を愛で満たそうとするのです。
世界にはさまざまな宗教があり、さまざまに違う神様がいます。怒りの神、癒やしの神、愛の神……それぞれが、人の根源的な願いをあらわしているのでしょう。
(高橋桐矢)