先が読めない時代です。人生なにがあるかわかりません。もしも失敗して、一文無しの、すっからかんになってしまったら……あなたなら、どうしますか? 究極の事態にどう対応するのかで、それぞれの星座の個性が見えてきます。
牡羊座……路上生活を始める
12星座イチ、サバイバル能力が高い牡羊座。もしも一文無しになったら、腹をくくって、路上生活をはじめます。公園で行水し、そこらへんの葉っぱを食べ、物々交換をして、たくましく生きていきます。たとえ全人類が路上生活になるような事態になっても、牡羊座は大丈夫。なにもないゼロの状態から、新しい何かを生み出すでしょう。
牡牛座……ハローワークで職探し
律儀な牡牛座は、基本に忠実です。その基本とは「働かざる者食うべからず」。逆に言えば、働いてさえいれば、なんとかなるはずなのです。一文無しになったらハローワークにでかけて、いい条件の仕事を探します。できれば三食住居付き希望です。働き者で頑張り屋の牡牛座なら、何年かけても、以前の生活を取り戻すでしょう。
双子座……友達の家に転がりこむ
双子座は一文無しになっても、友達という大きな財産があります。なので、友達の家に転がりこみます。ただやっかいになるのではなく、双子座がいてくれると毎日が楽しくにぎやかなので、友達にとってもメリット大なのです。シェアハウス的な同居も、合宿のようで楽しいでしょう。そんな友達のおかげで、しっかり立ち直っていくのです。
蟹座……実家に寄生する
蟹座は家族のつながりが深い星座です。一文無しになって誰も頼れず、誰も信じられなくなったとき、最後に思い浮かぶのは親の顔でしょう。あるいは逆に、親思いの蟹座は、親に迷惑をかけてはいけないと頑張って、一文無しになるまで無理してしまったのかもしれません。でも、どん底に落ちた蟹座を助けてくれるのは、家族なのです。
獅子座……「無一文からの人生」という自叙伝を書く
獅子座は天性のエンターティナ―です。たとえ一文無しになっても、自分の人生をおもしろおかしく語ることができる人です。すっからかんになったら、「無一文からの人生」という自伝を書くでしょう。自分自身の不運も苦労も恥ずかしさもすべてネタにし、みんなが、あっと驚く感動のノンフィクションに仕立てて、映画化をねらいます。
乙女座……近所の人が助けてくれる
そもそもしっかり者の乙女座は一文無しになることはないでしょう。しかし、もしも、なってしまったら……。普段の素行のよさと丁寧さ、親切心が、乙女座自身を救ってくれます。近所の人が放っておかないからです。住居も食べ物も着るものも、近所の人が用立ててくれるでしょう。それを当たり前と思わない乙女座だからこそ、そうして助けてくれるのです。
天秤座……SNSで世界中に助けを求める
バランス感覚にすぐれた天秤座は、おそらくは一文無しになることはないでしょう。もしも万一、一文無しになってしまったら、天秤座は、「まじ、ヤバイ!」とSNSで発信するでしょう。すると天秤座のSNS友達、その友達の友達……さらには世界中の人達が、救いの手をさしのべてくれるでしょう。そして、ネットニュース発の時の人となります。
蠍座……窮乏生活に耐える
忍耐強い蠍座は、どんな逆境にも耐え抜く強い生命力を持っています。もしも一文無しになってしまっても、たとえ食べるものも、住むところもなくても、力強く生きていきます。むしろ逆境にいるときの蠍座は、アドレナリンがみなぎり、イキイキと活動しているでしょう。耐えて、力をためて、世の中にリベンジするチャンスをねらうのです。
射手座……お金という価値観から解放されて、むしろ気分爽快!
射手座は、この世にお金がなければいいのに、と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。お金があるから独占したくなり、猜疑心が生まれ、欲望は際限なく膨らんでいきます。一文無しになったら、面倒くさい仕事も、縛りつける家も、お金がらみの人間関係もキレイサッパリさようなら! とりあえずお腹がすくまでは、気分爽快です。
山羊座……国民の権利として福祉を利用する
努力と忍耐の山羊座は、「一文無し」という言葉からもっとも縁遠い星座です。もしも、どうしようもない事情で一文無しになってしまっても、誰か人に借りるのは嫌なのです。ですから最終手段として、国民の権利である福祉を利用します。今まで真面目に働いて納税し義務をはたしてきたのだから……と自分に言い聞かせるのです。
水瓶座……どこまでも楽観的
お金は人を変える、といいます。でも水瓶座自身は、億万長者になっても、一文無しになっても変わらないでしょう。水瓶座にとってお金は、あればよし、なければない、でなんとかなるものなのです。でも周りは変わるかもしれません。お金があるときに寄ってくる人は、なくなったら去っていきますが、水瓶座は、来る者こばまず、去る者追わずで、いつも通りです。
魚座……絶望して泣く
そのとき、魚座は、悲劇のヒロインとなるでしょう。一文無しになって、いったいどうやって生きていけばよいのでしょうか。「なぜ、私が……」と、天を仰ぎ、髪を振り乱して泣き崩れます。本人は計算づくで泣いているわけではないのですが、結局は、そんな魚座を、周りの人が放っておけなくて助けてくれることになるのです。
一文無しから再起した人の手記を読むと、どん底に落ちた人間の底力に驚嘆します。もしも万一、一文無しになったらなったで、腹をくくれば、未来も開けるのでしょう。これからの時代は、そのくらいの楽天さが必要なのかもしれません。
(高橋桐矢)