人生の中には災難に遭いやすい、苦労の多い年回りがあります。それが「厄年」です。そして、この「厄年」の災難を回避する方法が「厄祓い」。新しい年・2016年を迎えるこの時期こそ、厄年に該当する人は、ぜひ厄祓いを考えてみましょう。
厄年とは?
平安時代から語り継がれている、災厄が降りかかるといわれている年のことです。男女によって違いがあって、数え年で決められます。数え年とは、生まれたときを1歳として、年をまたぐと年齢を重ねるもの。そのため、自分が厄年かどうかは、年齢よりも、「何年生まれか」が重要になります。
<2016年の厄年>
★女性
前厄:1999年生まれの18歳、1985年生まれの32歳、1981年生まれの36歳
本厄:1998年生まれの19歳、1984年生まれの33歳、1980年生まれの37歳
後厄:1997年生まれの20歳、1983年生まれの34歳、1979年生まれの38歳
★男性
前厄:1993年生まれの24歳、1976年生まれの41歳、1957年生まれの60歳
本厄:1992年生まれの25歳、1975年生まれの42歳、1956年生まれの61歳
後厄:1991年生まれの26歳、1974年生まれの43歳、1955年生まれの62歳
厄年の中で、最も災厄に遭う年が「本厄」。その影響は、前年翌年にも及ぶとされており、前年を「前厄」、翌年を「後厄」といい、この3年が、凶事や災難に遭う率が多く、十分注意して過ごしたほうがいいとされています。さらに、男性なら42歳、女性なら33歳の「本厄」は、「大厄」とも呼ばれていて、厄年の中でも最も警戒が必要な年と言われています。
厄祓いは正月から
厄年の災厄を回避するための「厄祓い」。これは厄年になった年の1月1日から、節分(2月3日)までにするのが一般的です。もっとも、この時期以外は厄祓いできないということもないのですが、せっかくなら、最も適した時期にしたいものです。ただし、新しい年にいち早く「厄祓い」をしたいと思っても、神社によっては、正月は人でにぎわい、混雑が予想されることから、予約制になっているところもあります。自分が厄払いをしたい神社があるなら、今のうちに確認をして、可能なら予約を取っておきましょう。
厄祓いの料金
神社やお寺での厄祓いは、基本的に予約は必要ありませんが、やはり事前に電話やネットなどで確認して行ったほうがスムーズです。また、厄祓いの料金を提示していない神社やお寺では、失礼に当たらない金額を包みましょう。具体的には3,000円~10,000円の幅で、平均して5,000円くらいが相場となっています。
そして、神社やお寺に赴いたら、氏名や年齢、住所、生年月日を記載して、初穂料やお布施と一緒に、係の人に渡しましょう。あとは案内に従って、厄祓いを受けてください。宗派によって多少の違いがありますが、30分程度の厄よけ祈願の祈祷を受けることになります。おごそかな気持ちで、厄をお祓いしていただきましょう。
厄祓いのマナー
厄祓いは通常数人で受けることが一般的です。携帯電話の電源を切っておくなど、うるさくしないように最低限のマナーを守りましょう。服装も、平服より、スーツなどの正装のほうがいいでしょう。カジュアルな服装ではNGな場合もありますから、事前に確認してください。また、料金を支払うときは、紅白の水引のかかったのし袋を使いましょう。紙幣も新札を入れることがマナーです。神社なら「初穂料」か「玉串料」、お寺なら「お布施」と書いてください。
新しい年を安心して気持ちよく過ごすためにも、厄年に該当する人は厄払いをしましょう。
(タナカアツシ)