12星座【野に咲く花にたとえると】獅子座はヤマユリ、水瓶座はヘビイチゴ!

12星座【野に咲く花にたとえると】獅子座はヤマユリ、水瓶座はヘビイチゴ!

 フラワーショップに並んだ花もキレイですが、道ばたや野山に自生する花には自然の美しさがあります。華やかさには少し欠けるけれど、強さやはかなさも感じられます。今回は12星座を「野に咲く花」にたとえてみました。

牡羊座……スイセン

 とにかくせっかちで、何でも一番乗りが好きな牡羊座。まだ春には遠い季節、花の少ない時期に早々と咲き始めるスイセンとよく似ています。漂ってくるとすぐにわかる独特の香りで、存在感をアピールします。葉には毒があるのでニラと間違えて食べないように。

牡牛座……クチナシ

 クチナシは白い花も清楚で美しいのですが、あの強い芳香が漂うと、歩いていても思わず目を向けてしまうほどです。五感が鋭く、美的感覚にもすぐれた牡牛座のイメージによく合います。実から黄色い色素がとれて、栗きんとんやたくあんなどの着色に用いられます。

双子座……アジサイ

 おしゃべりでフットワークが軽く、あちこちで情報収集している双子座。気が変わりやすいのが欠点です。アジサイも最初は青系でも、開花から日が経つにつれて赤系に変化していきます。ひとつの樹の中に、青と赤の花が同時に見られるという光景を目にすることも多いでしょう。

蟹座……タンポポ

 小さな子どもでも知っている花、かわいらしいタンポポ。明るい日だまりに一輪咲いているのを見つけると、何だかほっとしますよね。庶民的であたたかく、思いやりいっぱいの蟹座の雰囲気にぴったりです。

獅子座……ヤマユリ

 花屋で見かける豪華なカサブランカは園芸品種ですが、里山に咲くヤマユリも大きな花を咲かせ、負けない美しさと強い香りを放っています。目立ちたがりのところ、ゴージャスな存在感はまさに獅子座と同様。野に咲く花の女王といえるでしょう。

乙女座……ナデシコ

 古くは万葉集に詠まれ、枕草子にも登場し当時の貴族に愛されていたナデシコ。繊細でつつましいイメージは、乙女座に通じるところがあります。種類がたくさんあり、野山に自生するものだけでなく、園芸用にも品種改良されてきました。そのひとつがカーネーションです。

天秤座……ヒガンバナ

 お彼岸の頃、田畑の畦や神社の裏などに自生するヒガンバナ。群生していると周囲が真っ赤になり、見事な景観になります。茎の長い独特の姿ですが、人の目をひきつける華やかさ、スタイリッシュなところは天秤座のイメージにぴったりです。

蠍座……ユウガオ

 暗くなってから白く大きな花を咲かせるユウガオは、朝にはしぼんでしまいます。暗がりで見つけるとハッとするほど美しいのです。それはまるで、決して目立ちたくないけれど影のボスでいたいと願う蠍座そのもの。実は乾燥させてカンピョウになります。

射手座……ヤグルマギク

 すらっと背が高く、青紫色の可憐な花をつけるヤグルマギク。こぼれ種があちこちに飛んで繁殖していくところは、射手座が多方面に興味を持つところにも似ています。またヤグルマギクの属名は、射手座の神話にも登場するケンタウルスから由来しています。

山羊座……キンモクセイ

 特徴のある強い芳香で、姿が見えなくてもその樹が生えていることがわかるキンモクセイ。花は小さくあまり目立ちませんが、甘い香りは人々によく知られています。存在は地味だけど、きらりと光るところがある山羊座のイメージとよく似ています。

水瓶座……ヘビイチゴ

 ヘビイチゴは黄色い小さな花を咲かせ、その後赤くてかわいらしい実をつけます。野いちごのように見えるので、思わず口に入れてしまいますが、味がなくておいしくありません。毒もないですが。それはまるで、人なつこく親しみを感じるけれど、話してみるとちょっと変わっている、水瓶座のようです。

魚座……スズラン

 白いベルの形をした花を、うつむきかげんに咲かせるスズラン。小さくて可憐で、とても愛らしい印象です。まるで夢みる少女のような魚座にぴったりな花といえるでしょう。でも見た目のイメージと裏腹に、強い毒性をもっているので注意。

 街で暮らしていても、ちょっと気をつけてみると、道の脇でも公園でも意外に植物は自生しているものです。何かと慌ただしい毎日ですが、ほんの少しの間、花でも眺めてほっとしてみませんか?
(望月アンシア)

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