方位を正しく割り出す道具
羅盤らばん
方位を測る道具が羅盤です。風水を始める上でもっとも大事な道具だといえるでしょう。磁石や測量機器などのコンパスと同じ役割を果たしますが、羅盤はより細かい方位を正確に割り出すことができます。ただし、価格が非常に高い上、使いこなすのに大変な努力がいるようです。ですから、初心者の方が風水を始める場合は、まず登山用磁石などから入るのがよいかもしれません。
魯班尺ろはんじゃく
不思議な法則に乗ってできている、全長約43センチの木製の物差しが魯班尺です。風水においても、極めて特殊な道具と言えるでしょう。いわゆるお金持ちなどが自宅を建築する際に、この魯班尺で窓や門を測り、部屋の大きさが吉になるように設計するようです。台湾や香港の神仏店で入手でき、大工や設計技師の間で今でも使われています。吉を増やし凶を減らす、二千五百年前からの中国の伝統です。
水平器
方位を調べる際には、羅盤や磁石を用います。その際、羅盤や磁石がきちんと水平になっているかを計る道具が水平器です。特に、八方位の境界線に触れているような難しい角度を測る場合、水平器を用いて微妙な角度を割り出します。しかし、必ずしも必要というわけではありません。室内の方位を知るために使ったり、前述の魯班尺と併用して使用されることもあります。